思い出す

いつの日か、夜に言い合いになり、私が泣いて

困ったみゃんちゃんは「どうしたいんだよ!どうしたらいいんだよ!」的なことを言い出した

小さい頃から死にたがりの私は、咄嗟に

「何もいいことがない、今だって辛いから早く死にたい」と言った

 

死にたがりだけど自殺願望は無く、一人で死ぬ勇気も、痛いのも怖いのも嫌な私は「一緒に死のう」と謎の提案をした

もっと困ったみゃんちゃんは、怒りの火が消えたのか、悲しい顔をして私を抱きしめてくれた。

そして「死なない!生きるの!俺は瑞希と生きたいって決めてるから、絶対死なない。俺には瑞希しかいないの。」って言ってくれた。

 

お互いに一人になるのは嫌で、必死にお互いしがみついてたんだなって、今なら思うよ。

それにしても思い出す事は毎日たくさんあるな。

 

困らせた記憶しかない。

 

最後年末に一緒に帰った稚内で、うちのお父さんに「瑞希は本当に押味さんのことが好きだからね、安心したよ。頼むね。でもね、こいつさ、わがままで大変でしょ?」って言われて

凄い嬉しい顔して

「すっっごいわがままです。」って笑ってたな。

 

 

遠い昔のような、つい最近のような

たくさんある淡い思い出が、寒くなると色濃くなってきた

あの日のことは夢なんじゃないか。って思う日もあるけど、目を瞑るとやっぱり思い浮かぶ。

 

それと同時に

今の方が、ずっと一緒に居れるよ。って思えるようになってきたよ。